Bubbles1 Mt. Tokachitake
Gentemstick ライダー
パタゴニアアンバサダー
フランスで行われた世界フォトコンテストでは
日本代表(樋貝)のよきパートナーでもあった。
バブルスこと丸山隼人とのつきあいは80年代にまでさかのぼる。スノーボード黎明期、北志賀ハイツのハーフパイプでのコンテストであったと思う。(現在のハーフパイプと比べた場合、そう呼んでいいか、はばかられるものであったが…)当時僕は原宿のプロショップ “ストーミー”のライダーたちと行動することが多く、ことあるごとに、田口勝朗のクルマに乗せられ、丸沼、浅貝、アサマ2000、北志賀…と出掛けて、いつのまにか構成員になっていた。ゲレンデではコブをジャンプランプにして飛ぶのがメインで、ツボ足でハイクして、ゲレ食ではホカ弁を食べる。といった行動パターンが多かった。そんなでもスキー場は何も言わずにいてくれていた。(平たくいえば無視されていたのだが…)そんなゲレンデのマイノリティの僕らは同じニオイがする連中と仲が良くなった。長岡のサーフショップ “メローズ”だ。と前置きが長くなったが、その大会で、初コンテストながら、ひと際高く飛んでいたのが、メローズからエントリーしたバブルスだった。当時15、6歳くらいだったろうか? 以降バブルスはぶっ飛びまくり、あっというまに全日本チャンピオンになった。
下に続く
奥只見、天神平、ニセコ、シベリア、オーストラリア、スイス…いろいろなセッションをかさねるうちにいつのまにか長い年月だけが経ってしまった。近年はニュージャンルであるボウル・シーンを切り開きながら自身も精力的に滑り続けている。
ポスターに選んだショットは2004年に十勝岳で“Free Ride”の記事で撮影したものだ。この日の十勝岳は奇跡とも言える特別な日だった。マイナス20℃以下で何日間も雪が降り高気圧を迎えたのだ。朝イチのとらえどころが難しい状態から真っ青に抜けきった日差しを受けて徐々に安定に向かい、バブルスがハイクを終えてスタート地点に着いた時には北海道内陸独特のドライ&ディープコンディションが整っていた。雪庇から雪面にマンタレイがドロップすると軽い真っ白な粉末は、前後左右、全方向に吹き出し、朝の光に照らされバフっと舞い上がった。踏みどころが微妙なバランスを要求される状態だ。時に最高なコンディションが滑りやすいとは限らないのだが、バブルスは長いスノーボード経験と絶妙なテクニックでスピードを捉え一気に滑り降りた。
文 樋貝吉郎
Hayato Maruyama
MANTARAY
gentemstick
十勝岳
超高気圧
・作品名 Bubbles10
・ライダー 丸山隼人
・ロケーション 十勝岳
・サイズ A3 297 × 420mm
・カラー Black&White
・定価 1,000円(+tax)
yoshiro higai photography studio fish iは入りません
PHOTO / YOSHIRO HIGAI
Posterseries Snowboard
作品名 Bubbles10
Yoshiro Higai Poster Series
スタジオフィッシュアイを立ち上げ初のプロデュース作品となった写真集「cold frame」。実はその前にイントロダクト的な準備作、まーまー大きめの “ポスターシリーズ” を用意しました。延期しないために写真集の発売日をあらかじめ12月と決め、つまり残すところ5ヶ月。スタジオフィッシュアイ。そう、知名度はなくしかもインディーズで写真集をリリースするということは当時なかなかの挑戦だったのです。そこで…
続きはバナーをクリック